史上初の米朝首脳会談が１２日に迫る中、トランプ米大統領とともにシンガポール入りしたポンペオ国務長官は１１日、記者団に対し、北朝鮮が非核化に応じれば、これまでに「例のない」安全保障を北朝鮮に与える用意があると語った。米主要メディアが伝えた。
米政治専門サイト「ポリティコ」によると、長官は「これまでに例のない」安全保障が何を指すのかや、在韓米軍撤退が議題に上る可能性があるかどうかについて触れなかったが「（北朝鮮が非核化に応じれば）安全保障を与える用意がある。それは、これまで我々が提供しようとしてきたものと比べたものと異なっており、例のないものだ」と語った。
米国は「完全かつ検証可能で不可逆的な方法での北朝鮮の核放棄」を求めるとの立場は崩していないものの、トランプ大統領が「『最大限の圧力』という言葉はもう使いたくない」と語るなど、「交渉に向けての態度を軟化させている」（英ガーディアン紙）との見方が強まっている。 （共同通信＝太田清）
