明るく、好きなことを 基調講演にライブも 超高齢社会考える催し

 10日に横須賀市内で開かれた全国生涯学習まちづくり研究会神奈川大会「Go Forward 創年時代」では、鎌倉市出身で解剖学者の養老孟司さんが基調講演し、横須賀市出身で歌手の渡辺真知子さんがライブを披露した。

 養老さんは人の死や環境の話と絡めながら、「年を取ることは不安と上手に折り合いをつけていくこと」と説明。シニア層に向けて「頭の中で生きていては駄目。まずはやってみる。明るく元気に、やけっぱちが必要」と述べ、「学生にもいつも言うが、『後は自分で考えてください』」と締め、会場の笑いを誘った。

 講演後の分科会では、NPO法人「全国生涯学習まちづくり協会」の大田順子理事長、佐藤良子副理事長らが講師を務めた。

 歌手の渡辺さんは「かもめが翔(と)んだ日」「唇よ、熱く君を語れ」など往年のヒット曲を伸びやかな歌声で響かせ、会場を沸かせた。渡辺さんは「いくつになっても目標は持っていたいですよね。皆さんも、いつまでも好きなことをして輝いてください」と呼び掛けた。

 渡辺さんの出身校で、同大会の会場運営を手伝った緑ケ丘女子高校(同市緑が丘)の生徒・卒業生約30人も登壇し、校歌を披露した。 

基調講演する養老孟司さん

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