「夢与えるプレーを」 女子野球W杯へ闘志 出口選手が市役所訪問

 8月に米フロリダ州で開催される女子野球のワールドカップ(W杯)に出場する茅ケ崎市出身の出口彩香選手(25)が11日、市役所を訪れ「次の世代に夢を与えられるよう、チームとして結果を出したい」と意気込みを語った。

 W杯は隔年開催で、今年が8回目。12の国と地域が参加する今大会は日本の6連覇が懸かる。2012、14年に続く3度目の大舞台に、初めてキャプテンとして臨む出口選手は「若い選手が力を発揮できるよう、環境づくりに努めたい」と、ベテランとしての顔をのぞかせる。

 野球を始めた小学1年生の時、夢は全日本選手になることだった。12年、その夢をかなえてW杯に初出場し、市民栄誉賞も受賞。その後、一度はプロの道を歩んだが、昨年からは介護支援サービスの会社に勤めながら、アマチュアリーグで汗を流す。

 「今では女子プロ選手が誕生し、女子だけの野球大会も開催されるようになったけれど、まだまだ認知度は低い。活躍することで、女子野球を目指す子たちを増やしたい」と、目を輝かせた。

「チーム全員で戦って6連覇を達成したい」と語る出口選手=茅ケ崎市役所

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