きのう伊豆諸島に大雨をもたらした台風5号は、きょう（12日）未明、日本の東海上で温帯低気圧に変わった。
　ただ、きょうは北日本で大雨になるおそれがあり、晴れ間がでる関東でも天気の急変に注意が必要だ。
　また、太平洋側ではしばらく波の高い状態が続くため、高波にも併せて注意が必要となる。

北日本は大雨のおそれ

　台風からかわった低気圧に加え、さらに2つの低気圧が北日本付近に発生する影響で、北海道や東北では広い範囲で雨となる。
　特に北海道では雷を伴って激しく降る所があり、太平洋側を中心に大雨となるおそれがあるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要だ。
また、西日本も午前中は日本海側を中心に雨が降りやすく、北陸では夜まで断続的に雨が降る見通し。

関東・東海で真夏日　きのうとの気温差大きい

　きょうは晴れ間の戻る太平洋側の地域を中心に気温が高くなる。特に関東は肌寒かったきのうから一転、10℃以上高くなる所があり、気温差が大きくなりそうだ。
　きょうの東京の予想最高気温は29℃。横浜や甲府、静岡では30℃以上の真夏日となる見通し。寒暖差がかなり大きくなるため、服装えらびや体調管理に注意が必要となる。

関東は天気急変に注意　激しい雷雨も

　関東から西の地域では晴れ間が戻るものの、関東は不安定な空模様となる。
上空に寒気が流れこむ一方、地上の気温が上がるため、大気の状態が不安定になる見込みだ。
　特に昼過ぎから夕方にかけては内陸部を中心に雷の発生する確率が高く、急な激しい雨や雷雨になるおそれがある。東京都心でも天気が急変する可能性があるため、空模様の変化に注意が必要だ。

太平洋側は高波に注意

　太平洋側では台風によって発生したうねりが残るため、波が高くなっている。
「台風は波ではじまって、波で終わる」と言われるように、しばらくは波の高い状態が続くため、船舶や海のレジャーは高波に注意が必要だ。（気象予報士・多胡安那）