メッツが通算317本塁打のA.ゴンザレスをリリース

現在、ナ・リーグ東地区4位のメッツは1つの決断を下した。36歳のベテラン内野手、エイドリアン・ゴンザレスをリリースしたと発表した。オフにチーム総年俸削減の煽りを受けて慌ただしく移籍してきたゴンザレスはシーズンに突入しても本来の力を発揮することができなかった。

オフにドジャースからブレーブスに移籍したが、同日に戦力外通告を受けた。FAとなった後はメッツと契約し、移籍後初出場となった日本時間3月30日のカージナルス戦では3打数1安打1打点と活躍した。通算300本以上の本塁打を放ってきたベテランの復活が期待されたが、4月は打率.203と不振、5月は打率.289と復調傾向もなかなか力を出すことができずにいた。ここまで54試合に出場して打率.237 6本塁打 26打点の成績だった。

リリースの理由は成績不振という要素が大きい。メッツとしてはドミニク・スミスを将来的な正一塁手として考えているが、キャンプ中に故障したこともあってゴンザレスに出場機会が巡ってきた。しかし、シーズンに入ると目立った成績を残せていなかった。一方のスミスは既にケガも癒えて3Aの試合に出場している。ここまで56試合に出場して打率.260 2本塁打 25打点の数字を残している。ミッキー・キャラウェイ監督は「これは我々にとって前向きな決定だ」とコメントしている。チームとしてゴンザレスは高齢でありながら高額年俸だったことも不安要素に挙げられるだろう。

今回の決定と同時にメッツはバックアップ捕手のホゼ・ロバトンをDFAとし、ユーティリティープレーヤーのタイ・ケリーの昇格を計画しているという。33歳のロバトンは19試合に出場して打率.152 3打点、ケリーは3Aで60試合に出場して打率.262 6本塁打 29打点。前日のヤンキース戦に勝利したチームは改革に向けて新しい一歩を踏み出した。

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