ルノーF1、タイトル争いに加わるには「より多くの予算とリソースが必要になる」と主張

 ルノーF1チームがタイトルをかけて戦うには、追加のリソースとより多くの予算が必要であると、チームのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは主張している。

 2016年にF1復帰を果たしたルノーは着実にパフォーマンスを向上させてきており、現在はコンストラクターズランキングでメルセデス、フェラーリ、レッドブルの3強に最も近い4位につけている。

 しかしながらチームは、5年に渡る計画の最終段階では彼らとの差を縮め、ゆくゆくは打ち負かすことを目標としている。ただし、そのプロセスではより多くのリソースが必要になるとアビテブールは言う。

「そのとおり。それこそ我々が取り組むべきことだ」と、カナダGPの開催地モントリオールで、アビテブールはブラジルのメディアであるGloboに語った。

「人材、投資、予算のすべての分野で成長を遂げる必要がある。(コンストラクターズランキング)6位ではなく4位で終えることができれば、より多くの資金を得ることができ、スポンサーも我々のプロジェクトにより興味を示すようになる」

「我々に確実性を見出してもらえるだろう。F1では成功が成功を呼ぶのだ。この循環に入っていく必要があり、それから我々はタイトルをかけて戦っていく」

 しかし、ルノーは現行のエンジン規則と、それにまつわる技術的な難易度の高さに苦戦していることを、アビテブールは認めている。

「エンジニアリング面での課題は膨大であり、ゆえにホンダも困難を抱えている。そしてより多くのパワーを得るために、レギュレーションを特殊なやり方で解釈する者もいる」

「オイルの燃焼の問題が、その例だ。我々はその方法を採らなかったが、やっていればもっと高度なパフォーマンスが得られていただろう」

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