ヤマシナ、高張力鋼板用タッピンねじ発売

 工業用ファスナー大手のヤマシナ(本社・京都市山科区、社長・堀直樹氏)は、1180メガパスカルの高張力鋼板にも使用できるタッピンねじ「GIGAFIT」を発売すると発表した。タッピン締結技術に強みを持つ同社は、高張力鋼板用タッピンねじの製造技術を確立し、本格的に市場展開を進める方針だ。

 同商品は、表面が硬いことで高張力鋼板に対してもねじ込み不良がないことに加え、脆性破壊(ほぼ塑性変形を生じることなく突然破壊に至る現象)のリスクを回避する締結が可能となる。また、金属用タッピンねじの形状に対応している。

 同社は今後、M4サイズから市場導入し、順次サイズの範囲を増やす考え。また、2023年度の販売計画は5千万本を予定している。

© 株式会社鉄鋼新聞社