岡谷鋼機と新池田、鶴岡高専に2000万円寄附 農業ICT化のための人材育成支援

 岡谷鋼機(社長・岡谷篤一氏)は11日、グループ会社の新池田(本社・山形県鶴岡市、社長・杉戸修一氏)とともに、鶴岡工業高等専門学校(校長・高橋幸司氏)と寄附協定を締結した。来年迎える創業350周年の記念事業の一環で、金額は2カ年で2千万円。同校では農林水産省の「知」の集積と活用の場プラットフォーム事業、ウェザーステーション研究など農業ICT関連事業などに活用。IoT人材の育成を通じて将来的に鶴岡地区に農業ICT先進地域を形成し、農業振興、雇用創出を通じた地域活性化を目指す。

 締結式には岡谷鋼機側から岡谷社長、河村元志取締役経理本部長、杉戸社長、学校側から高橋校長はじめ6人が出席。高橋校長は「2年間の取り組みを通じ、その後さらに展開を見せるよう岡谷鋼機と連携していきたい」と挨拶した。これを受け、岡谷社長は「当社は新たな産業分野・市場の創出に積極的に取り組んでいる。鶴岡の若い人材が新しい分野で活躍し、産業振興の一助になればうれしい」と述べた。杉戸社長は「鶴岡高専とは雪害や冬季における農業従事者の雇用など地域課題を協議してきた。地元の発展なくして当社の発展はない。地域発展を担う次世代の若手人材の育成に活用いただきたい」と語った。

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