延長11回表に一挙5得点 カブスがついに地区首位浮上

【カブス7-2ブリュワーズ(延長11回)】@ミラー・パーク

6月は7勝2敗と好調で、ナ・リーグ中部地区首位のブリュワーズに0.5ゲーム差まで迫っているカブスは、今日から敵地ミラー・パークでブリュワーズとの首位攻防3連戦。その初戦はホゼ・キンターナ(カブス)とジュニア・ゲラ(ブリュワーズ)の両先発投手が好投し、ロースコアと接戦となったものの、8回表にカブスがジェイソン・ヘイワードのタイムリーで2対2の同点とし、試合は延長戦に突入した。延長11回表、カブスは先頭のアンソニー・リゾーが右翼ポール際へ11号ソロを放って勝ち越しに成功すると、さらに二死走者なしから一、三塁のチャンスを作り、ベン・ゾブリスト、アルバート・アルモーラJr.、ヘイワードの3連続タイムリーで一挙5得点のビッグイニングに。最後はこの日メジャー昇格を果たしたばかりのアンソニー・バス(元日本ハム)がブリュワーズの反撃を凌ぎ、延長戦を制したカブスが日本時間5月2日以来となる地区首位に浮上した。

勝利の立役者の一人は8回表に同点タイムリーを放ち、11回表にもダメ押しタイムリーを放ったヘイワードだろう。今日の試合を含め、6月は打率.341(41打数14安打)、OPS.878と好調で、打撃の状態はここ数年で最も良い印象を受ける。ジョー・マドン監督は「彼は本当によくバットが振れている。何かを大きく変えたり新しく取り入れたりしたわけではないけど、打撃の微調整が上手くいったみたいだね」とコメント。ヘイワード自身も「(打撃を)良い具合に調整できたと感じているし、打席では考えすぎないようにしているんだ」と復調に手応えを感じている。相変わらず左投手を苦手としており、右投手相手の出場機会が大半を占めているものの、この試合での2本のタイムリーはいずれも左投手から放ったもの。左投手から放った貴重なタイムリーは、ヘイワードにとって大きな自信となることだろう。

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