元勤務先のデータ不正削除=男を書類送検-神奈川県警

 元勤務先のパソコン内からウイルス対策ソフトの認証キーを不正に削除したとして、神奈川県警サイバー犯罪対策課などは24日、私用電磁的記録毀棄(きき)などの容疑で、男性会社員(33)=相模原市南区=を書類送検した。県警によると、権利や義務に関する他人の電磁的記録を毀棄したとする同容疑での立件は珍しいという。
 送検容疑は昨年4~8月、3回にわたり、自宅のパソコンからセキュリティーサービス会社の認証サーバーに不正にアクセス。中日本高速道路の子会社「中日本エクストール横浜」(横浜市)のパソコン383台から、ウイルス対策ソフトの認証キーを削除するなどした疑い。
 県警によると、男性会社員は同社のシステム担当として勤務していたが、2016年3月に退職した。容疑を認め、「人事の処遇で不満があった」と話しているという。 (了)

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