東日本・西日本では汗ばむ陽気も北海道では低温続く 沖縄は大雨に注意

14日の各地の天気予報と予想最高気温(前日差)。

 きょう14日(木)は北日本や太平洋側の地域では雲が多いものの、本州の広い範囲で日差しもあって、気温が上がる見込み。
 ただ、北海道ではきょうも季節外れの寒さとなるほか、沖縄では局地的な大雨や雷、突風に注意が必要だ。

北海道は引き続き4月並みの気温 低温注意

低温注意報の発表地域(14日午前4時51分現在)。

 札幌のきょうの予想最高気温は13℃と、北海道は各地10℃前後の予想で、4月並みの気温となる見込み。気象庁は低温注意報を発表して農作物の管理に注意を呼び掛けている。この状態は週末にかけて続く見込み。

 東日本・西日本は、太平洋側や九州南部で雲の多い天気となるものの、日差しもあって、西日本を中心に30℃近くまで上がるところもありそうだ。

沖縄は水不足解消に期待も大雨による災害に注意

14日午後1時の雨の予想。

 きょうは沖縄の南にある梅雨前線が次第に北上してくるため、沖縄では14日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがある。雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。

 一方で、梅雨入り後もまとまった雨が降らず水不足が続いていた沖縄では恵みの雨にもなりそうだ。沖縄では今後一週間梅雨空が続く予想となっている。

南シナ海に熱帯低気圧 今後台風へ

14日午前3時の天気図と気象衛星画像。

 南シナ海には熱帯低気圧があって、今後24時間以内に台風に変わる見込み。今後の情報に注意が必要だ。

金曜・土曜は太平洋側を中心に雨 関東から北は梅雨寒

20日(水)までの週間天気予報と予想最高気温。東京は金・土と4月下旬並みの気温に。

 15日(金)からは梅雨前線が北上して、全国的に曇りや雨の天気が続く見込み。本州の太平洋側を中心に雨となる予想だ。
 また、16日(土)はオホーツク海の冷たい高気圧が張り出してくる見込みで、東京都心の16日の予想最高気温は20℃となっている。暑い日が続いていたため、寒暖差に敏感な方は体調管理に注意が必要だ。

 また、この時季に北海道・東北・関東の太平洋側に吹く冷湿な北東風は”やませ”と呼ばれ、低温や日照不足を招いて農作物の発育に影響をもたらすおそれがあるため注意が必要となる。(気象予報士・野口琢矢)

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