身だしなみとオシャレは違います!元国際線CAが教える身だしなみ

身だしなみって必要?

第一印象を決める要素の一つである視覚情報では、身だしなみが印象を大きく左右します。

身だしなみとは、その場に応じた服装をし、身なりを整えることが必要です。

例えば、結婚しようと思っている女性のご両親に挨拶にいく時、ありのままの自分を見てもらいたいからという理由で、いつもの普段着であるTシャツにジーパン、スニーカーで行ったら?

この男性は相手のご両親にどんな印象を与えることになるでしょうか?

まず、場を考えることが必要です。

飾らないありのままの姿というのは、普段着の姿を見せることではありません。

ここでの状況は、「結婚したい女性のご両親に挨拶すること」、つまり、彼女を大切に育ててきたご両親に結婚の挨拶をすることです。

しかも初めて会う人ですから、この場では正装して、身なりを整えていくべきではないでしょうか。

普段着で行って、良い印象を持ってもらえるわけがありませんね。

これはビジネスシーンでも同様です。

見た目がだらしない人、清潔感に欠ける人には、仕事を任せるのが不安になります。

だからこそ 第一印象で好印象を与え、信頼を得ることが非常に重要なのです。

そんな身だしなみとおしゃれの違い、身だしなみで具体的に気をつけるポイントについてお話します。 

 

身だしなみとおしゃれの違い

おしゃれとは、自分自身の個性を尊重して着飾るものであり、自己評価が基準です。

一方、身だしなみとは、相手に対して不快な思いをさせないように整えることで、他者評価が基準となります。

世の中個性が大事、おしゃれが必要と思って、職場にヒョウ柄のミニワンピースを着て、赤い髪の毛で行ったらどうなるでしょうか。

このような姿をした人に、大きな取引きを任せたいと思いますか?

お客様の新しい担当者として、ご紹介できますか?

いくら自分ではおしゃれで素敵だと思っていても、 他人がNGを出したら、それは身だしなみとしてはダメなのです。

身だしなみは他者評価です。

おしゃれをしたいのなら、プライベートで楽しむことです。

先の話にもあげたように、まず場の状況を考えることが大切です。

おしゃれで自分好みの服装をしなければ、自分の個性や、ありのままの姿を相手にわかってもらえないのでは?という声も聞こえてきそうです。

しかしそんなことはありません。

ここを勘違いしないでくださいね。

身だしなみを整えることは、相手に対する誠意の表れです。

場の状況をわきまえ、それにふさわしいように身だしなみを整えることこそ、あなた自身の心の在り方と、あなたの良さがダイレクトに相手に伝わるのです。

 

 

身だしなみの3つのポイント

身だしなみに必要な3つのポイントは、清潔感、機能性、そして調和です。

清潔感は、自分自身を清潔に保ち、着ている服に汚れやしわ、乱れがない状態。

機能性とは、自分の体型に合っている、仕事がしやすい、安全性が保たれているという状態。

そして、調和とは、企業や職場、TPOに合っていることです。

身だしなみに注意をしてくれる人がいたならば、ありがたくその忠告を受け止めましょう。

言いにくいことを言ってくれる人はなかなかいないのですよ。

 

身だしなみの具体的ポイント!

身だしなみで気をつけるポイントを具体的に見ていきましょう。

髪の毛OK:清潔である・清潔感がある・職場にふさわしい・表情がよく見える・手入れされている

NG:フケ・寝ぐせ・ボサボサ・表情が見えない・長すぎる


OK:清潔である(洗顔・歯磨き)・手入れをしている(肌・毛)・女性は清潔感のあるメイク

NG:無精ひげ・もみあげ・鼻毛・かさつき・ノーメイク・派手なメイク・細すぎる眉・口臭
服装OK:清潔である・清潔感がある・体型に合っている・手入れをしている・職場にふさわしい服装

NG:個性的でおしゃれ・派手・奇抜・ラフ・肌の露出が多い・ボタンが取れている・ 袖口や襟の汚れ
装飾品OK:シンプルで職場に合ったもの・不快に感じさせない香り・仕事にふさわしい時計

NG:派手・華美・過度なアクセサリーやネクタイ・個性の強いメガネ・傷つけやすいもの
靴・靴下OK:清潔である・仕事、職場にふさわしい靴、靴下・安全である

NG:スニーカー・サンダル・ミュール・素足・靴が汚れている・破れ・ほつれ・服装に合っていない色の靴下
ネクタイの長さ 
ネクタイの長さは、立った状態で、ベルトの中間あたりの位置に先がくるといいでしょう。

 短かすぎると子どもっぽく、長すぎるとだらしない印象に。

 

上記は一般的な身だしなみのマナーです。

企業、職場、職種によって、それぞれ違いがありますので、 その場に合わせた身だしなみを心がけましょう。

 

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