建設業界に興味を 女子小中学生向けの現場見学会 8月川崎

 建設現場で働く女性の活躍を通して、建設業界に興味を持ってもらおうと、日本建設業連合会は夏休み期間中、女子小中学生向けの「けんせつ小町活躍現場見学会」を開く。県内では8月に川崎市川崎区の下水処理施設の改築工事現場などで行う。

 「けんせつ小町」は建設業界で働く女性の愛称。大手建設会社で働く女性の割合は事務職を含めて全体の12%。技術職では4%にとどまる。このため連合会は2014年、技術系女性社員を5年以内に倍増させることを目指して「女性が安心して使用できるトイレの設置」などのアクションプランを作成。さらに「建設業界と言えば男性」とのイメージを打破しようと、15年から見学会を開いている。

 見学会では、「けんせつ小町」の指導で鉄筋の結束や左官仕事などの一部を体験するほか、女性専用更衣室などが整備された現場を見学する。

 川崎市内では、下水処理施設の入江崎水処理センター(川崎区)改築工事現場(前田建設工業施工)で8月7日午後2~4時に行う。対象は女子小中学生と保護者で計18人。横浜市神奈川区の相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅新築工事現場でも22日に実施する(募集は女子小中学生と保護者で計16人)。

 同連合会は「女性が生き生きと働いている現場を見てもらい、その魅力を知ってもらえれば」と呼び掛けている。申し込みは今月18日午前10時から、同連合会の「けんせつ小町」ホームページで。問い合わせは同連合会広報部電話03(3553)4095。

昨年の「けんせつ小町活躍現場見学会」の様子(日本建設業連合会提供)

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