平和アートプロジェクト 長崎4エリアで作品展、音楽祭 8月4日開幕

 長崎原爆が投下された8月に地元作家らが連携し、平和を発信する複数のイベントを長崎市で展開する「長崎平和アートプロジェクト(ナヘア)」(米村昭彦代表)は15日までに、初開催となる今年のイベント概要を固めた。8月4日に長崎県長崎市松山町の爆心地公園で式典を行い開幕する。
 8月31日までの会期中、爆心地、茂里町、立山、浜んまちの4エリアを主会場に、絵画や書、写真、華道の作品展、音楽祭、茶会など10以上の催しを計画。
 中心イベントは「長崎おきあがりこぼし展」(8月5~31日)。東日本大震災の被災地復興を祈り、国内外の著名人や漫画家らが絵付けした福島県の郷土玩具、起き上がり小法師(こぼし)を800点以上展示。▽石丸文行堂(浜町、同14~23日)▽浜屋百貨店(同、同15~20日)▽長崎歴史文化博物館(立山1丁目、同5~31日)▽長崎原爆資料館(平野町、同12~31日)-に分けて飾る。市民も無地の起き上がり小法師を購入、絵付けし出品できる。
 また、平和を願って全国から寄せられた千羽鶴などを再利用した画用紙に、子どもが描いた絵や書を長崎ブリックホール(茂里町、同17~29日)などで展示。「キッズゲルニカinながさき」は爆心地公園(同4~31日)などで。
 長崎平和音楽祭は8月11日午後2時、平野町の市平和会館(入場料一般千円など)。茶会(無料、限定200人)は同12日午前11時、長崎歴史文化博物館。浦上、平和町、寺町、銅座の飲食店など30カ所以上で美術作家らが作品展示する「アートストリート」などもある。
 ナヘアは、地元のアート系の既存団体や新規結成の団体が集まり、昨秋発足。各団体の主催イベントに加え、地元の写真家や広島の作家団体による作品展なども予定されている。問い合わせはナヘアの内田さん(電090・1168・5597)。

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