小泉氏、廃炉の判断遅れに「怒り」 福島第2原発

 自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(衆院神奈川11区)は15日、東京電力が検討を表明した停止中の福島第2原発の廃炉について、「やっとという思いと同時に、怒りも湧いてくる。なぜ、もっと早く決断できなかったのか」と東電の判断の遅れを批判した。国会内で記者団の取材に答えた。

 福島県は2040年ごろに県内のエネルギー需要全量を再生可能エネルギーで発電する目標を掲げている。小泉氏はこの目標に触れ、「決断の遅さが原因で、どれだけ福島の復興が遅れたか。もしかしたらもう一回(原発を)動かせるかもしれないという下心が透けて見える」と怒りの表情を見せた。原発について「世界の趨勢(すうせい)は、どうやったらなくせるかだ」とも語った。

 13年から15年まで復興政務官を務めた小泉氏は、政務官在任中にも福島第2原発の廃炉を主張してきた。

小泉進次郎氏

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