横須賀にスマートIC 西部の利便性向上

 横浜横須賀道路上り線の横須賀パーキングエリア(PA)付近に、スマートインターチェンジ(スマートIC)が整備されることになった。これにより、救急病院への搬送時間が大幅短縮できるなど、交通網が脆弱(ぜいじゃく)な西地区の利便性が格段に向上する。国土交通省の秋元司副大臣は15日、要望活動で同省を訪れた横須賀市の上地克明市長に対し、「まずは上り線から整備したい」と応じた。

 スマートICは、自動料金収受システム(ETC)搭載車が高速道路の本線やサービスエリア(SA)、PAから乗り降りできる専用の出入り口。横須賀IC-衣笠IC間(約5・2キロ)のほぼ中間地点に、新たに整備される。

 今回整備される上り線入り口は横須賀PAに接続する方式で、市道坂本芦名線と連結する。これにより、3次救急指定病院の横須賀共済病院(横須賀市米が浜通)への搬送時間が6分短縮。佐島漁港から横浜や都内などへの出荷時間も大幅に短くなるという。

 15日の要望活動には、上地市長に加え、小泉進次郎(衆院11区)、古屋範子(衆院比例南関東)の両衆院議員も同席。▽上り線入り口から段階的に整備・供用する▽下り線出口の整備に対して必要な支援を実施する-ことなどを盛り込んだ要望書を秋元副大臣に提出した。秋元副大臣は「スマートICは地域の皆さんのご理解があればどんどん進めたい」と述べ、近く市や地元町内会、同省、NEXCO東日本などが参加する協議会を開く考えを示した。要望後、上地市長は「こんなにありがたい話はない。やっと街が変わる」と喜び、小泉議員も「100パーセント満額回答」と述べた。

スマートICが整備される場所

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