気象庁は、きょう16日(土)沖縄本島で災害につながるおそれがある猛烈な雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を発表した。

【記録的短時間大雨情報　1時間雨量】
沖縄本島地方
　伊江村付近　約110ミリ(午前9時20分)

　伊是名村付近　約120ミリ(午前10時20分)

　台風6号が夕方にかけて沖縄に近づくことや沖縄付近にかかる前線の影響で、沖縄地方では大気の状態が非常に不安定になっている。
　けさから特に活発な雨雲がかかっていて、伊江村に近い本部町のアメダスでは1時間に61.5ミリの非常に激しい雨を観測している。このほか、沖縄では粟国村で1時間に103.0ミリと猛烈な雨が降った所もある。

　沖縄地方は、夕方にかけて台風が最も近づくため、大気の不安定な状態が続き、きょうは多い所で1時間に60ミリの非常に激しい雨が降る見込みだ。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要となる。

記録的短時間大雨情報とは

　1時間に80ミリ以上の猛烈な雨を観測または解析し、さらにその地域にとって数年に一度程度しか発生しないような大雨である場合に発表される情報。周辺地域では、土砂災害や河川の増水など、災害の危険性が高まっているため警戒が必要となる。