【MLB】元日ハム・マーティンがDL入り 原因は「乱闘参戦」、相手はブルペンの扉!?

故障者リスト入りとなったレンジャーズのクリス・マーティン【写真:Getty Images】

「ふくらはぎの張り」でDL入り、乱闘の前に「ブルペンゲートとの戦い」?

 日本ハムからレンジャーズに移籍したクリス・マーティン投手が15日(日本時間16日)に故障者リスト(DL)入りした。球団からは「ふくらはぎの張り」と発表されたが、その故障の原因が「乱闘参戦」だったことが話題となっている。地元メディア「ジ・アスレチック」が伝えている。

 マーティンのDL入りについて、地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」でレンジャーズ番を務めるエバン・グラント記者はツイッターで「レンジャーズのクリス・マーティンが乱闘でブルペンから駆け寄る時にハムストリングを痛めた」とつぶやいた。13日(同14日)の敵地ドジャース戦。本塁での激しいタックルを巡ってドジャースのマット・ケンプ外野手とレンジャーズのロビンソン・チリノス捕手が揉み合いに。この乱闘では両軍の選手が飛び出し、一時、球場は騒然としていた。

 その際に、外野フェンスの奥にあるブルペンから他の救援陣とともに走って“現場“に向かっていたマーティン。長い距離を走ったことでもも裏を痛めたと思われていたが、実はその直前に大きな問題を抱えていたという。ブルペンを出る際に扉と激突しており、それが負傷の原因になったというのだ。

「ジ・アスレチック」では「水曜日のドジャースタジアムの乱闘で、マーティンはハムストリングを痛めたと聞いた。今日、我々は彼の故障箇所は膝であるという話を耳にし、その後、“ふくらはぎの張り”により10日間の故障者リスト入りしたと発表された。マーティン自身は痛めた部分に関して、その3箇所が全てまたがる膝裏の箇所であると語った」と説明。そのうえで「どのようにしてこの怪我が起こったのか。クリス・マーティンと……ブルペンゲート?の戦いに比べたら、チリノスとケンプの乱闘は大したものではなかったということが分かったのだ」と伝えている。

 どういうことか。記事では、マーティン本人のコメントを紹介している。

「ゲートにぶつかって、ゲートが開き、それが閉まってきて自分にぶつかり、転倒したんだ」

「ゲートにぶつかって、ゲートが開き、それが閉まってきて自分にぶつかり、転倒したんだ。膝を打っていたんだけど、膝のことは全然気にしていなかったんだ。なぜなら腕も切ってしまってね。下を見て、『なんてこった、血が出ている』と思ったが、(乱闘現場に)行かなければと思った。それから、膝に少し……違和感を感じた。すべてが収まった時に、なんてこったと思ったよ」

 なんと、マーティンは扉との“格闘”で傷を負いながら、乱闘に参戦するために必死に走ったという。その結果、DL入りするほどの負傷になってしまった。記事では「マーティンの左腕には包帯が巻かれ、猫と争ったかのようなひっかき傷がある。さらに転倒したため膝にも擦り傷を負っている」と言及。そのダメージの大きさが分かる。

 マーティンはこの日、ブルペンでの投球練習を行い、大きな問題がないことを確認したという。ただ、横の動きで膝に痛みを感じたことから、大事を取ってDL入りが決定。「ジ・アスレチック」は「彼は例えば、バントを処理するためにマウンドから急いで降りたり、一塁をカバーしたりすることで、症状を悪化させたくなかった」と補足している。

 今季23試合に登板し、1勝1敗8ホールド、防御率3.92の成績を残しているマーティン。思わぬ形で一時離脱することになったものの、「ただ嬉しかったよ。ここ数日、夜にテレビを見ていたけれど、自分のこのシーンの映像は流れなかったからね」と冗談交じりに話したという。早期復帰を目指し、慎重に調整をつづけていくことになりそうだ。

(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2