さぁ、ワールドカップが開幕した。グループリーグ初戦も半分が終わり、盛り上がりもさらに高まってきている。
これまであまりサッカーを見る機会が少なかった者でも、この時期ばかりは試合を目にする機会も確実に増えることだろう。
しかし、その一方で耳にするのが「どの選手に注目したらいいかわからない…」、「有名選手はさすがに知っているけどそれ以外は…」という声だ。
そこで、ここでは各試合ごとに焦点を当て、「名前を知っておいて損はない」注目のワールドカップ選士たちを紹介していきたいと思う。
筆者が今回取り上げるのはグループEの第1戦、ブラジル対スイスのカードからこの4人。
これさえ読めば、今日からあなたは周囲から一目置かれる“サッカー通”だ。
ガブリエウ・ジェズス
ブラジル代表
マンチェスター・シティ所属
FW
No.9
1997年4月3日(21歳)
ブラジルの優勝を信じ「ネイマールの大会になる」と予想するものは多いかもしれないが、主役がこの男に丸々変わる可能性は大いにある。
今大会で「セレソン」の9番を背負う、ガブリエウ・ジェズスだ。
21歳とまだまだこれから伸びる年齢にありながら、既にストライカーとしての能力は世界最高峰。
ブラジル時代にはチャンスメイカー色も残していたが、マンチェスター・シティでペップ・グアルディオラによる最先端のフットボールに触れ、効果的かつ確実にゴールネットを揺らす「点取り屋」へと飛翔した。
現代のFWには珍しく、ずば抜けたスピードやフィジカルで勝負するわけではない点が彼の凄みの一つ。
それ故に、これからサッカー選手を目指す者や競技者も参考にすべき「教材」とも言えるだろう。
フィリペ・コウチーニョ
ブラジル代表
バルセロナ所属
MF
No.11
1992年6月12日(26歳)
今大会のブラジル代表における注目点の一つが、チッチ監督が前線の組み合わせをどのようにするかだ。
3トップのうち、左のネイマール、中央のジェズスは不動だが、右は好調のウィリアンに、違いを生み出せるドウグラス・コスタ、そしてフィリペ・コウチーニョと多士済々。
直近の親善試合でウィリアンが活躍し、コウチーニョの同時起用を試験したことを考えると、ウィリアンを右、コウチーニョをインサイドハーフで使う魅力的な布陣も十分考えられるか。
パスとドリブルでリズムを作りながらフリースペースに侵入し、左45度からのミドルシュートは、確実にチームに攻撃の幅をもたらすクオリティー。
果たして本大会におけるコウチーニョの起用法はいかに…。
シェルダン・シャキリ
スイス代表
ストーク所属
MF
No.23
1991年10月10日(26歳)
「フィジカルモンスター」と化した彼の姿を見ると、かつては“スイスのメッシ”と呼ばれていた話を俄かには信じられないだろう。
元ブラジル代表で筋骨隆々の左足を持っていたロベルト・カルロスを上回るとも言われる、丸太のような太腿の持ち主で、胸板の厚さもアメカンフットボールの選手の「それ」だ。
ロシアの地でも持ち前のフィジカルを活かして暴れ回るだろう。
ちなみに、若くして代表の常連となり、キャップ数も既に「70」に到達していることからベテランの印象があるが、実はまだ26歳。4年後の出場も十分可能である。
ヴァロン・ベーラミ
スイス代表
ウディネーゼ所属
MF
No.11
1985年4月19日(33歳)
スイスの中盤における最重要人物はヴァロン・ベーラミだろう。
グラニト・ジャカの調子が振るわないことから、デニス・ザカリアの起用も予想されているが、いずれの選手とコンビを形成してもベーラミの存在価値は変わらない。
一時は世界中にその名を轟かしたアグレッシブなプレースタイルを残しつつ、クレバーさを感じさせるプレーでチームを締める。
彼の出来不出来はそのままチームの成績にも現れてくるだろう。
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