“鉄人”986人限界に挑戦 五島で国際トライアスロン大会

 スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)3種目の合計タイムを競う五島長崎国際トライアスロン大会「バラモンキング」が17日、五島市の福江島一帯で開催された。国内外から986人の“鉄人”たちが出場し、自らの限界に挑戦した。
 2001~09年に同市で開かれた「アイアンマンジャパントライアスロン五島長崎」の中止後、11年から開催し8回目。今年は総距離226・2キロのAタイプを「第1回日本ウルトラロングディスタンストライアスロン選手権」として実施し、703人が出場した。同147・1キロのBタイプには283人が挑んだ。両タイプは、来年4月にスペインで開催される世界選手権の日本代表選手選考レースも兼ねている。
 Aタイプ1種目目のスイムは午前7時に、富江港(富江町)をスタート。選手たちは雄たけびを上げて気合を入れると、号砲と共に水しぶきを上げて競り合った。バイクとランは起伏の激しいコース。Aタイプの選手は15時間、Bタイプは13時間50分の制限時間内のゴールを目指し、苦しい表情を浮かべながらも必死に前へ進んでいた。
 ゴール会場の五島港公園(東浜町2丁目)では待ち構えた家族と一緒にフィニッシュテープを持ち上げたり、笑顔で写真を撮ったりして喜びを味わっていた。
 市内の高校生や住民ら約3千人がボランティアとして、コース途中で軽食や水を手渡すなどして選手たちを支えた。沿道にはレースナンバーや名前を書いたプラカードが並び、「ファイト」「あと少し」などと市民の声援が響いていた。

家族と一緒にゴールした本県の選手=五島市東浜町2丁目
スイムで競い合う選手たち=五島市富江町
市民の声援を受けながらバイクで力走する選手たち=五島市富江町

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