柔道が結ぶ親子の絆 横浜で小学生大会

 柔道を通じて親子の絆を強める「スポーツひのまるキッズ関東小学生柔道大会」が17日、横浜市中区不老町の横浜文化体育館で開かれた。10回目の今回は、県内を中心に799人の子どもらが参加。保護者らが間近で見守る中、白熱した試合を繰り広げた。県柔道連盟と横須賀地区柔道協会、スポーツひのまるキッズ協会の主催。

 選手とともに保護者が試合場に入り、畳の横で見守る同大会。親子で柔道の本質を体感する狙いがあり、試合前後には保護者も一礼して礼法に触れる。

 2009年から毎年開催され、同連盟の諸井三義会長(70)は「コーチ以外が試合場に入れる大会は珍しい。親が身近な所でエールを送ることで親子の絆が強まれば、との思いで10年続けてきた」と節目への思いを語った。

 試合では、指導者が「もっと攻めて」「前に出よう」などとげきを飛ばす横で、保護者が緊張した面持ちで対戦を見守った。負けて泣きじゃくる子どもを慰める父母の姿も。

 3年生男女混合軽量級で優勝した一道館(横須賀市)に所属する選手(9)は「決勝戦は厳しかった。優勝できてうれしい」とはにかんだ。母親(38)は「ハラハラしながら見守ったが、試合後のいい笑顔を見られてよかった」と喜んでいた。

保護者が緊張した面持ちで見守る中、対戦する選手ら =横浜市中区

© 株式会社神奈川新聞社