多彩な市民活動、街に活力 川崎・高津、45団体が成果発表

 川崎市高津区の市民団体がそれぞれの活動を紹介する「2018どんなもんじゃ祭り」が17日、同区の高津市民館で開かれた。同区市民活動見本市実行委員会の主催で、12回目となるイベントには45団体が参加。各団体がパネル展示などで活動をPRしたほか、ステージで日頃の練習の成果を発表するなど、約千人が交流を楽しんだ。

 大会議室のステージを大いに沸かせたのはNPO法人「ダンスラボラトリー」のメンバーたちだ。アップテンポのリズムに合わせ、障害者と健常者ら約30人が一緒に軽快なヒップホップダンスを披露した。ダンスを通じて、障害者が地域の人と交流できる場をつくってきた同団体。講師を務めるダンサーのマンティスさん(26)は「障害者にしか表現できないものだってある。見た人の心が動く瞬間があるはず」と理解が深まることを期待した。

 2007年から始まった同イベント。「久地緑地」の保全に携わる「津田山緑地里山の会」やアマチュア落語家のグループなど、環境から文化、芸能まで幅広いテーマで活動する団体が、これから参加したいと考えている市民に向けて活動をアピールした。

 また、80歳を過ぎても熱心に活動に取り組む人たちを表彰する「熟年成人を祝う会」も開催。同区まちづくり協議会に従事する佐口功さん(80)が代表であいさつし、「人生100年時代。まだまだ時間はある。もっと良い街にするために努力を尽くそうと思っています」と笑顔で話した。

日頃の練習の成果を披露したNPO法人「ダンスラボラトリー」のメンバーら=高津市民館

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