「祈りの記憶」出版 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン」題材に 本紙連載特集まとめ

 世界文化遺産への登録勧告を受けた「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」や県内の「かくれキリシタン」について、過去に長崎新聞に掲載された記事をまとめた「祈りの記憶 長崎と天草地方の潜伏キリシタンの世界」が、批評社(東京)から出版された。
 著者は報道部の松尾潤記者(49)。潜伏キリシタン遺産の概要をまとめた第一章は書き下ろし。第二~四章は、同遺産の紀行連載「世界遺産への旅」や、過疎化でカトリック集落が消滅した五島・久賀島の細石流地区のルポなど5本の特集記事、近年の研究成果を取り上げた連載「かくれキリシタン再考」で構成している。
 口絵では、小型無人機ドローンを用いて空撮した潜伏キリシタン遺産の構成資産の写真を掲載した。
 A5判、184ページ。価格は1836円。問い合わせは批評社(電03・3813・6344)。

「祈りの記憶 長崎と天草地方の潜伏キリシタンの世界」

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