エア・ウォーター、レアガスの製造設備新設

 エア・ウォーター(会長・豊田昌洋氏)は15日、レアガス(キセノン・クリプトン)の安定供給と事業の拡大を目的に加古川工場にレアガスを製造する設備を新設する、と発表した。19年3月末までに製造設備の設置を完了し、4月より製造を開始する予定。

 同社は、神戸製鋼所加古川製鉄所内に深冷空気分離プラントを設置し、製鉄プロセスで必要となる酸素・窒素・アルゴンの供給を行っているが、17年10月に設置したプラントにレアガスの製造設備を新たに設置する。

 現在、エア・ウォーターでは鹿島工場でキセノンを製造しているが、国内供給における不足分については海外から輸入している。需要面は、宇宙関連産業など増加傾向にあり、供給のタイト化により、輸入品の価格が上昇している。こうしたなか、同社は国内に安定したレアガス製造拠点を確保すべく、製造設備の新設を決定した。

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