新幹線レール積載開始 長崎ルートに搬送、敷設 佐世保

 九州新幹線長崎ルートで使用するレールを大型トレーラーに積み込む作業が18日、佐世保市干尽町の佐世保港前畑岸壁で始まった。19日未明に佐賀県嬉野市の軌道基地に向けて搬送する予定で、レール敷設工事に着手する。
 鉄道・運輸機構によると、レールは長さ25メートル、重さ1・5トン。前畑岸壁には北九州市で製造した計2040本のレールを保管している。この日は大型クレーンでレールをつり上げ、トレーラー4台に計52本を積み込んだ。
 長崎ルートのうち、武雄-長崎間で使用するレールは約1万700本。東彼東彼杵町や大村、諫早、長崎3市の基地にもレールを運搬して敷設作業を始める。
 同機構は「トンネル掘削などの土木工事は一定終わり、これからレールや架線などの設備工事の段階に入る。開通に向け順調に進んでいる」としている。

トレーラーに載せられる、九州新幹線長崎ルートで使用するレール=佐世保港(鉄道・運輸機構提供)

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