心の健康、相談1838件 「社会復帰」「うつ」「ギャンブル依存」… 県センター「独りで抱え込まないで」

 心の健康などの相談、支援に当たっている県の機関、長崎こども・女性・障害者支援センター(長崎市橋口町)に昨年度寄せられた相談件数は、来所、電話合わせて延べ1838件だったことが同センターのまとめで分かった。同センターは高次脳機能障害やうつ病の患者への支援業務も担い、「社会復帰」と「うつ・うつ状態」に関する相談が多い傾向という。同センターは、「ただ話を聞いてほしいという方も多い。悩みは独りで抱え込まず、ぜひ相談を」と呼び掛けている。
 同センターは、うつ病など心の健康に関することや、ギャンブルなどによる依存症についての相談に当たっている。保健師や医師などが対応し、情報提供や医療機関を紹介している。
 昨年度の相談の内訳は来所延べ219件、電話延べ1619件だった。内容は多い順に、来所が▽社会復帰(47件)▽ひきこもり(46件)▽うつ・うつ状態(45件)-など。電話は▽社会復帰(139件)▽うつ・うつ状態(126件)▽ギャンブル(80件)-などだった。
 近年の相談件数は▽2013年度1856件▽14年度1790件▽15年度2097件▽16年度2386件と推移。昨年度は16年度と比べ来所での相談が76件増えた。より丁寧に対応するために、昨年度から可能な限りセンターに足を運んでもらっているためという。
 同センターはホームページのほか、県内の各市役所、町役場にパンフレットを置いて活動を周知している。来所相談は予約制。電話相談は平日午前9時~午後5時45分。同センター(電095・846・5115)。

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