柏陽鋼機、マスコット〝同乗〟で安全運転喚起 68人の社員がバトンタッチ

 柏陽鋼機(本社・柏崎市、社長・佐藤二三昭氏)は一昨年11月から今年5月までの約1年半の間、社内で安全運転を意識づけるための活動「安全運転トライリレー」を実施した。交通安全協会から贈られたマスコット「SDワンダくん」を社有車や通勤時のマイカーの助手席に〝同乗〟させ、ヒヤリ、ハット報告を社内で共有した。5月23日には交通センターへ活動報告として全社員が記入した感想ノートと社内で募った交通安全遺児のための交通安全募金3万円を届けた。

 きっかけは社内の改善活動の提案から。安全総合推進委員会が中心となって1人1週間ごと持ち回りで、計68人がマスコットをバトンタッチしながら注意喚起につなげた。

 活動の中心となった安全運転管理者の小林匡史現業部倉庫管理課課長は「活動を通じ、少しでも交通安全の意識を高めてもらえたらありがたい。自分の時は事故を起こさず、無事に次の人に渡すことが使命と意識した」と語る。

 自身、構内でも制限速度を守るくせを付けているという。報告ではあおり運転の事例が多かった。「それぞれ違った視点からの報告を共有することで、さまざまな事例があることに気付いた。経験を次の防止策につなげて欲しい」と交通安全意識の啓蒙(けいもう)に注力する。

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