人身事故不申告の元町議に罰金 横浜簡裁が略式命令

 中学生を車ではねて負傷させたまま現場を立ち去ったとして、横浜区検は21日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(事故不申告)の罪で、神奈川県寒川町の元町議(76)を略式起訴した。横浜簡裁は同日、罰金70万円の略式命令を出した。

 横浜地検は、道交法違反のうち救護義務違反の容疑については、不起訴処分とした。不起訴の理由は明らかにしていない。

 起訴状などによると、元町議は昨年12月18日、茅ケ崎市内で軽乗用車を運転。赤信号を見過ごして交差点に進入し、横断歩道を渡っていた中学3年の男子生徒(14)の自転車と衝突してけがを負わせたにもかかわらず、事故を申告せずに立ち去った。茅ケ崎署が3月1日に自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑などで書類送検し、町議を辞職した。

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