韓・東国製鋼社長に金淵極専務 李・日本法人社長は常務

 韓国・東国製鋼は21日、7月1日付で金淵極(キム・ヨングック)専務が社長兼COOへ昇格する人事を発表した。

 同社は2015年に当時の会長・社長が経営不振の責任をとり退任して以降、張世郁副会長兼CEOの「一強体制」となり、社長職は空席となっていた。

 金専務は1989年に東国製鋼へ入社。棒鋼事業本部長から昨年12月に厚板事業本部長となり、唐津工場へ本部の統括機能を移すなど合理化を推し進めた。

 主な他の昇格人事では、購買本部長で日本の高炉メーカーと関係が深いムン・ビョンハ常務が専務に、日本法人社長の李東テツ(イ・トンチョル)理事が常務となる。

 管掌変更では、ムン専務が財務や企画を管掌する戦略室長となり、日本法人での勤務経験を持つ郭振壽(クァク・ジンス)常務は仁川工場長となる。張世宙会長の子息である張先翼(チャン・ソンイク)理事はビジョンチーム長から経営戦略チーム長に代わる。購買室長にはチェ・ウイル理事が就く。

1本部4室に組織改正

 東国製鋼は7月1日付で組織を改正し、現在の5本部2室を1本部4室体制とする。

 今は購買、棒鋼、形鋼、厚板、冷延事業の5本部と、支援室、戦略室の2室を置いている。これを品種横断の営業本部と、戦略や購買などの4室へとスリム化する。各品種事業は工場長を中心とした専門体制とする。

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