驚異の19歳・ソトが決勝打 ナショナルズ接戦制す

【オリオールズ2-4ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

ナショナルズのデーブ・マルティネス監督はスランプに苦しむブライス・ハーパーに不振脱出の機会をできるだけ多く与えるべく、ハーパーを日本時間5月11日のダイヤモンドバックス戦以来となる1番で起用した。それにより空いた4番のスポットには驚異的な活躍を続ける19歳のルーキー、フアン・ソトを抜擢。この新打順が機能し、ナショナルズは2対2の同点で迎えた8回裏にソトの2点タイムリー二塁打で勝ち越しに成功して4対2で勝利を収めた。

「彼はどんな状況でも信じられないくらいに落ち着いているんだ」とマルティネスが評するソトが8回裏一死一、三塁のチャンスで左中間を真っ二つに破る2点タイムリー二塁打を放ち、終盤までもつれた接戦にケリをつけた。この回のナショナルズの勝ち越し劇は、1番・ハーパーの二塁打からスタート。続くトレイ・ターナーがセンターへのヒットで続き、アンソニー・レンドンは空振り三振に倒れたものの、19歳のソトが左中間への二塁打を放って待望の勝ち越し点をもたらした。直近9試合で32打数2安打のスランプに陥っていたハーパーは、3回裏に同点の犠牲フライを放ったほか、2四球を選び、1打数1安打1打点で3出塁の活躍。決勝打を放ったソトは昇格後の28試合で打率.326、6本塁打、16打点、OPS1.024と驚異的な活躍を続けている。マルティネスの打順変更がピタリとハマった一戦だった。

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