動物の飼育支援で協定 市と県獣医師会佐世保支部

 佐世保市と県獣医師会佐世保支部(岩切篤支部長)は22日、小学校で適正に動物を飼育できるよう連携する協定を結んだ。県内初で九州でも福岡市に次ぎ2番目。
 市によると市立小学校46校のうち、36校がウサギやニワトリ、カメなどを飼っている。支部は2003年度からボランティアで各校に飼育方法を指導。15年度からは飼育担当の職員や児童向けに講習会を毎年開いている。
 一方で、新しい動物を飼う場合や学校周辺で鳥インフルエンザなどが発生した場合はより専門的な助言や指導が必要となる。協定は、動物を飼育する学校ごとに担当の獣医師を決め、無償で助言や支援をすることを盛り込んだ。
 市役所で協定式があり、朝長則男市長は「支援の幅が広がる。心強い」と期待。岩切支部長は「子どもたちのよりよい教育環境をつくりたい」と話した。

動物飼育支援の協定を結び握手する岩切支部長(中央左)と朝長市長=佐世保市役所

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