中学部活の休養日「週2日以上」 藤沢市教委が指針作成へ

 藤沢市教育委員会は19日、市立中学校の部活動について、市独自のガイドライン「部活動の在り方に関する方針」を2018年度中に作成する考えを明らかにした。原則として休養日を週に2日以上設ける見込み。部活動は過度な練習のほか、教員の長時間勤務を招く一因として問題となっている。

 同日の市議会本会議で、竹村雅夫氏(民主クラブ)の一般質問に答えた。

 部活動の問題を巡っては、スポーツ庁が今年3月にガイドラインを策定。日本体育協会が「休養日は少なくとも週1~2日、週当たりの部活動時間の上限は16時間未満が望ましい」とした研究結果をまとめたのを踏まえ、学期中は週2日以上の休養日設置を基準とした。

 市教委が本年度中に定める予定の方針でも、同庁のガイドラインを準用する考えで、19年度から運用予定という。

 平岩多恵子教育長は、神奈川新聞の取材に対して「過度な部活動は子どもたちの健康上望ましくないという研究結果が日本体育協会から出されており、市としても部活動の在り方を考えていかないといけない」と説明。「現場教諭の負担を軽減するためにも、外部指導員の活用方法も併せて検討していきたい」とも述べた。

 また市教委は教職員の長時間労働を是正するため、全教職員が休暇を取得する「学校業務停止日」を今年8月に試行的に実施する予定という。

藤沢市役所

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