ロシアW杯初戦。日本、コロンビアに歴史的勝利を挙げる!!!

コロンビアに歴史的勝利をあげた試合を丸山桂里奈さんに語っていただきました。

日本のスタメンは、GK 川島、DF長友、酒井、昌子、吉田。MF柴崎、原口、香川、乾、長谷部、FW大迫。

注目は、ボランチの柴崎の起用。コロンビアは、エースのハメスロドリゲスが、別メニュー調整など、スカウティングで情報を得ていたので、スタメンはないとみて、縦にスルーパスのある柴崎を攻撃的に起用できたことだ。

試合開始から、大きくゲームは動く。

前半3分、日本、大迫へのロングボールに、コロンビアディフェンダーと競りながら、大迫が、上手く左にかわして、シュートを打つ。弾いたボールを香川が、ダイレクトでシュートを打つ。直後に、そのボールを、サンチェスが、故意に手で弾き、ハンドで、一発退場。日本が、PKを獲得。

香川のPK。相手GKのタイミングを外して、冷静に、右足で、右にゴールを決める。日本が先制。

前半12分、コロンビア、ひとり少ない中、ゴール前へ後方からの浮き球に反応した、ファルカオがマークをわずかにはずして、ゴール前で、左足つま先で合わせる。GK川島が正面でキャッチする。

コロンビアは右サイドで、縦に速動きをしていた、MFのクアドラドが、バリオスと交代。この交代の理由がわからないが、ひとり少ない、コロンビアにとっては大きかった。

日本も、乾や柴崎が、フリーでシュートを打つが、ボールがヒットしない。W杯独特の雰囲気なのか、やはり決める時に決めないとあやうくなる。

コロンビアは、完全にひいて、ブロックをしき、カウンター狙いに徹する。

日本は、ボールを持ちながら、数的優位を活かせない。

前半33分。コロンビア、後方からの浮き球に、同様にマークをかいくぐって、ファルカオが、右足つま先で合わせるガ、ゴールにはいたらない。

前半39分、長谷部が、ペナルティエリアやや右で与えたFKを、フアン・キンテロが、グラウンダーのシュートを打つ。日本が壁を作った選手たちのジャンプした下を、ポールが通過し、ボールは、ゴール右隅に。川島がセーブしたように見えたが、ボールは、完全にゴールに入り、同点に追いつく。

スタンドは、黄色に埋まり、完全アウェーの状態もあり、日本は、数的優位を活かせず、時折、カウンターを受けるのど、不安定な展開で、前半を同点で終わる。

ハーフタイムで、日本は、冷静さを取り戻して、後半開始とともに、ボールを回し、数的優位を活かして、積極的に、柴崎、長谷部から、大迫、乾などにボールが入り、チャンスが生まれる。

後半9分、日本、原口が、右サイドからしかけ、真ん中の香川を経由して、左サイドの大迫に、大迫が角度のないところからシュートを打つが、ゴールキーパーの正面に阻まれる。

後半12分。右の大迫からのパスをペナルティーエリア左で受けた、乾が、得意のパターンで、右足アウトで、右に切り返して、右足で、シュートを打つが、GKに弾かれた。

後半14分、コロンビアは、同点ゴールのキンテロに代えて、左ふくらはぎ痛や疲労でスタメンで外れた、ハメス・ロドリゲスを投入するが、運動量がなく、10人のコロンビアにとっては、逆に、大きな痛手になった。

後半25分、日本、ボール持てなくなった、トップ下の香川に代えて本田を投入。

後半28分、真ん中の本田からパスを受けた、右サイドバックの酒井が、クロス。ゴール前で受けた大迫が、身体をはったポストポレーから落としたボールを、酒井が、シュートを打つが、DFが防ぐ。

左コーナーキツクを、本田がゴール中央にあげる。中央で、大迫が、ディフェンダーと競りながら、ヘディングで、流し込み、日本が2-1と勝ち越す。大迫は、ブンデスリーガでプレーしているだけあって、フィジカルが強い。

大迫は、先制点ときっかけとなるシュートも打ち、決勝点もあげ、守備でも貢献し、FIFAのマンオブザマッチを獲得した。

日本は、その後も、数的優位を冷静に判断して、時間を使って、アディショナルタイムもしのいで、見事に勝利した。

日本のこの歴史的勝利は、「サランクスの奇跡」と称され、後世に伝えられるであろう。そして、ブラジルW杯の1-4でコロンビアに完敗したリベンジを見事に果たした。

しかし、西野監督といえば、ブラジルに勝ち「マイアミの奇跡」を起こしながら、次戦のナイジェリアに0-2で完敗し、2勝1敗としながら、得失点差で、1次リーグ突破はならなかった。この時、ナイジェリアが優勝したとはいえ、初戦の勝利した時と同じ、今回もアフリカのセネガルが2戦目だ。日本は、気持ちを切り替えて、全力でハードワークして、ミスを無くし、セネガルと戦ってほしい。

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