「ポーランドの不振」は日本に追い風か、ポーランド対コロンビアの採点寸評とマンオブザマッチは?

グループリーグ(グループH)第2戦、ポーランド対コロンビア。この試合に出場した両チーム全選手の採点・寸評とマンオブザマッチは以下の通り。

試合結果

得点者

40分 ミナ(コロンビア)
70分 ファルカオ(コロンビア)
75分 クアドラード(コロンビア)

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動画ハイライト

採点表

ポーランド

3-4-2-1

GK

5.0 ヴォイツェフ・シュチェスニ

DF

5.0 ミハウ・パズダン(80分out)

5.5 ヤン・ベドナジェク

5.0 ウカシュ・ピシュチェク

MF

5.5 グジェゴシュ・クリホヴィアク

5.0 ヤツェク・ゴラルスキ

5.0 マチェイ・リブス

5.5 バルトシュ・ベレシニスキ(72分in)

5.5 ピオトル・ジエリニスキ

5.0 ダヴィド・コフナツキ(57分out)

FW

5.5 ロベルト・レヴァンドフスキ

交代

5.0 カミル・グロシツキ(57分in)

5.0 ウカシュ・テオドルチュク(72分in)

採点なし カミル・グリク(80分in)

寸評

なかなか苦しい状況から抜け出せない中、打開を図ろうと奮闘したレヴァンドフスキ。シュートシーンではさすがのプレーを見せた。

しかし、この試合でも前回に引き続き「レヴァンドフスキへのライン」がことごとく封じられ、ほとんど自分たちが狙いにしていたであろうプランを実行できず。気付いてみれば、なす術なく0-3で完敗を喫した格好だ。

システムをセネガル戦の4バックから3バックに変更し、ウィングバックを置いたサイドで優位に立とうと試みたのだろうが、左サイドのリブスはクアドラードの前に圧倒され、右サイドのベレシニスキも選手が立ち代わり入れ替わるコロンビアの左サイドを収めることはできなかった。

重要な心臓部であったボランチコンビも、クリホヴィアクとゴラルスキが全く存在感のないプレーに終始し、連動性の悪さから自身の背後(DFラインとの間)に自由を与えてしまう始末。

DFラインも積極的に前からボールを奪いにいくパズダンのプレースタイルが仇となり、2失点目もそこがきっかけとなりゴールを許すなど、ピンチの連続であった。

世界最高峰のストライカーを擁しながら「無得点でグループリーグ敗退」が早くも決定したポーランド。最終戦の日本戦では国民のためにも一矢を報いたいところだろうが、奮起できるだろうか。

採点表

コロンビア

4-1-4-1

GK

6.5 ダビド・オスピナ

DF

6.5 ダビンソン・サンチェス

7.0 ジェリー・ミナ

6.5 サンティアゴ・アリアス

6.0 フアン・モヒカ

MF

6.5 ウィルマル・バリオス

6.0 アベル・アギラール

7.5 フアン・クアルダード(32分out)

7.5 ハメス・ロドリゲス

6.5 フアン・キンテーロ(73分out)

FW

6.5 ラダメル・ファルカオ(78分out)

交代

6.5 マテウス・ウリベ(32分in)

5.5 ジェフェルソン・レルマ(73分in)

5.0 カルロス・バッカ(78分in)

寸評

システムを日本戦の4-2-3-1から4-1-4-1に変更し、各ポジションで選手の入れ替えも行ったコロンビアだったが、このペケルマン監督の戦術変更も当たり、ポーランドを3-0で粉砕した。

サンチェスの出場停止で空いたアンカーのポジションにはバリオスを置き、さらにその前にアギラールとキンテーロを配置。キンテーロはインサイドハーフでの起用となったが、アギラール(その後に交代出場したウリベ)がバランスを取っていたため、ある程度自由が与えられた「半トップ下」として大活躍した。

また、右サイドのクアドラードは「対峙するリブスを見ながらもその背後を取るという難しい役割」を遂行し、この試合における最重要攻略を支配。自身もカウンターから自陣から最前線まで全速力で駆け上がり、ダメ押し弾をマークした。

さらに、今大会初めて先発で起用されたハメスは左サイドを起点としながらも、大外のポジションを左サイドバックのモヒカに任せる形で、キンテーロやウリベとの連携から中央エリアにも積極的に進入。ポーランド守備陣にストレスを与え続け、自身もチームの先制点と3点目をアシスト。コンディションが戻ってきたことを証明するかのような圧巻のパフォーマンスであった。

上述の選手を除いても、気の利いたポジショニングでポーランドのパスワークを封じ込めたバリオス、レヴァンドフスキにほぼ仕事をさせずゴールまで上げたミナ、終始ポーランドのDFラインを牽制してゴールシーンでもずば抜けた得点感覚を示したファルカオなど、全体的に好パフォーマンスの選手が続出。

第三戦目は決勝トーナメント進出を賭けてセネガルに挑むが、この好調を維持すれば「最終戦での逆転突破」は十分あり得るだろう。

MOM

7.5 ハメス・ロドリゲス(コロンビア)

「4年前のワールドカップ得点王」がようやく輝きを放った。

途中出場した日本戦ではコンディション不良が目立ったが、この試合では打って変わって躍動。

左サイドバックのモヒカ、自身の周辺で動き回るウリベ、波長の合うキンテーロらとの連携も駆使して、コロンビアの攻撃を牽引した。

内容だけではなく数字の面でも結果を残し、コーナーキックの流れから正確無比のクロスボールでミナの先制弾をアシストするだけではなく、試合終盤にはショートカウンターからクアドラードのゴールをお膳立て。

遅れてきた主役の復活は、セネガル戦でも大きな後押しとなるか。

※出場時間が短かった選手は採点対象から除外
※10点満点の0.5点刻みでの採点
※MOM=マン・オブ・ザ・マッチ(最も印象的だった選手)
※採点者:カレン

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