戦艦「大和」と「武蔵」 200分の1模型展示 佐世保市島瀬美術センター

 長崎県佐世保にゆかりのある戦艦「大和」と「武蔵」の模型を集めた展示会が25日、佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで始まった。7月2日まで。入場無料。
 大和建造の最高責任者、芳井一夫氏は戦後、市内の前畑造船で初代社長に就任。武蔵は1941年7月1日、佐世保に入港し、プロペラなどの取り付け作業が行われた。当時、芳井氏は佐世保海軍工廠(こうしょう)の造船部長として携わったとされる。
 前畑造船が7月2日に創業70周年を迎えることに合わせ、自衛隊OBらでつくる佐世保大和会(梯剣司代表)が企画した。会場では200分の1スケールの大和と武蔵の模型を展示。このほか、戦艦を擬人化したオンラインゲーム「艦隊これくしょん」のプラモデルも並んでいる。
 会は7月1日、平瀬町の佐世保市民文化ホールで、武蔵入港と、大和ゆかりの前畑造船70周年を「記念する会」も予定。梯代表は「イベントを通し、あまり知られていない芳井氏の功績を知ってもらいたい」と話している。

戦艦「大和」や「武蔵」の模型が並ぶ会場=佐世保市、島瀬美術センター

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