熱戦が続くロシア・ワールドカップ、グループBの第3戦はすさまじい展開となった。
イラン代表はポルトガル相手に奮闘。試合後半にはGKアリ・レザ・ビランヴァンドが、クリスティアーノ・ロナウドのPKを止めるシーンもあった(動画1分15秒~)。
ビランヴァンドは1992年生まれの25歳。サッカー選手になるまではホームレスのような暮らしをしていたとも伝えられており、その長身を生かして四駆の洗車で稼ぎを得ていたとも…。
そんな彼だが、実は2015年に爆発的な話題になったことがある。
ACLのアル・アハリ戦でとんでもないスローを見せたのだ。自陣ゴール内から放ったその一撃は、ハーフラインをはるかに超える飛距離を飛び、あわやアシストになりかけたほど…。
あれから3年、ビランヴァンドはワールドカップの舞台でまた強肩を見せつけた!
1点をリードされた後半43分、相手のフリーキックをキャッチすると自陣ゴール内から渾身のスロー。自分の体が跳ね飛ぶほどの力を込めたボールは、相手陣内中央付近まで飛んでいった。
惜しくも得点にはつながらなかったが、88分からの決死のスローは機会があったら是非確認してほしい。
なお、後半アディショナルタイムに同点に追いついたイランだったが、3位での敗退が決まってしまった。
それでも、ポルトガルのフェルナンド・サントス監督はこうイランを讃えていた。
フェルナンド・サントス
「カルロス・ケイロス(イランを率いたポルトガル人監督)を祝福したい。彼は美しい仕事をした。
彼らは再び自らを証明したよ。非常によく組織され、よく機能し、ハードに働いた、そして出来ると信じていた」
激闘となったイラン対ポルトガル戦は、本日18時からNHK BS1で再放送される。ビランヴァンドの超絶スローは、88分10秒からの場面だ。