「大きく育って」 ヒラメ2000匹放流 平塚

 平塚市立港小学校(同市夕陽ケ丘)の5年生110人が25日、平塚新港沖の相模湾でヒラメの稚魚約2千匹を放流した。平塚漁協の主催で、地元漁業への理解と魚食文化につなげるのを目的に毎年行っている。

 約200種類の魚が取れるとされる平塚の港。平塚漁協の後藤勇代表理事組合長(67)が「今はシラスを餌として食べるアジが旬で、サバやカマスもおいしい」などと説明し、ヒラメ漁に採用されている刺し網漁法や定置網漁などを解説した。

 ヒラメは1キロあたり2、3千円で取引される高級魚。およそ1ミリの卵からふ化し、体長6、7センチに成長した稚魚は、小学生たちに「元気でね」などと声を掛けられながらバケツから海面へ放たれた。参加した男児(10)は「平塚のシラスは食べたことがある。ここで大きく育ったヒラメも食べてみたい」と関心を寄せていた。

ヒラメの稚魚約2千匹を放流する小学生=平塚市

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