産業分野でIT活用を 佐世保に「ネット研究会」 地元企業など設立総会

 ITやインターネットを活用した最先端技術への理解を深め、地域経済の活性化を図ろうと、地元企業などでつくる「西九州インターネット研究会」が26日、佐世保市で発足した。定期的な勉強会やベンチャービジネス支援に取り組む。
 さまざまな産業分野でインターネットの活用可能性を検討する狙い。市内を中心に37の個人法人が会員。会員のほか、大学生や高専生ら若い世代にも働き掛けていく。
 勉強会は2カ月に1回開き、IT分野で活躍している著名人を講師に招く。年会費は法人3万円、個人1万円。入会を促すため、当面、入会金は取らない。
 市内で開いた設立総会には会員約30人が出席。会長に選出された西沢本店の西沢雅幸社長は「ITの進歩にいかに対応するかが喫緊の課題だ。各業界で必ずITに関わるはずで、会員同士が切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」と呼び掛けた。
 総会後、第1回の勉強会があり、バイオ燃料事業などを手掛ける日本植物燃料の合田真社長が登壇。「探検から金融まで」と題し、アフリカ・モザンビークでの取り組みについて話した。

役員選出や事業計画の確認があった西九州インターネット研究会の設立総会=佐世保市三浦町、FFG佐世保ビル

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