V・ファーレン長崎、「折り鶴」をモチーフにした2018平和祈念ユニフォームを発表

2015年より夏季限定で平和祈念ユニフォームを着用しているV・ファーレン長崎。

長崎に原子爆弾が投下されて73年目となる今年も、平和祈念ユニフォームのリリースおよび着用予定試合が発表された。

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V-Varen Nagasaki 2018 hummel 'Pray for Peace' Home

V・ファーレン長崎 2018 hummel 平和祈念ユニフォーム

昨年の平和祈念ユニフォームと同じくブルーを基調に、平和の象徴である大きな折り鶴のグラフィックが印象的なデザイン。折り紙の幾何学的な直線のイメージを生かしてスピード感を表現している。

その周りを飛ぶ色違いの小さな折り鶴で、年齢、性別、国籍が異なる人々が被爆した歴史をデザインしたという。

このユニフォームを担当したデザイナーの岡本一宣氏によると、折り紙という静的なものを大胆に使い、躍動感のあるデザインを目指したという。確かに折り鶴が飛んでいるかのような、“動”を感じるグラフィックだ。

パンツはシャツと同じ系統の淡いブルーで、ソックスや濃いブルーをそれぞれ基調としている。

V-Varen Nagasaki 2018 hummel 'Pray for Peace' Goalkeeper

GKキットはイエローを基調としたデザイン。シャツ全体にシェブロンラインをデフォルメしたV字をあしらっている。

平和への想いを伝えるために、シーズンユニフォームでは背中にある「UNICEF」のロゴを、平和祈念ユニフォームでは胸に掲出。そのため「Japanet」は背中スポンサーに変更となった。

長崎ではUNICEFのロゴを無償で掲出し、クラブの親会社であるジャパネットホールディングスとして3年間で1億円の寄付を目指している。

パンツ、ソックスともにシャツと同じイエローを基調。

このユニフォームについて、以下は高木琢也監督のコメント。

「今年で4年目の平和祈念ユニフォーム着用ですが、1年や2年で終わることではないと考えています。長崎に原爆が投下されて73年が経ちました。ただ、われわれは忘れてはいけません。平和祈念ユニフォームを身につけることで、平和の大切さをいろんな人たちに伝えることができます。そして、理解をしてもらえるきっかけになります。平和祈念ユニフォームは私たちの誇りです。私たちが、このユニフォームに袖を通して試合ができることが、またひとつ平和に繋がっていくと考えています。長く続けながら、平和祈念ユニフォームを大事にしていきたいと思います」

そしてV・ファーレン長崎の髙田明社長は、こうコメントしている。

「我々は、クラブ創設時より、被爆地長崎にあるサッカーチームとして、サッカーを通して『平和』を伝えていく役割を担っていると考えています。この平和祈念ユニフォームを着用することで、長崎から日本のみならず、世界に平和を発信したいとの想いを込めています」

「今年は、2018オーセンティックユニフォームより引き続き、長崎出身の岡本一宣様にデザインを依頼し、平和の象徴である折り鶴をデザインに取り入れていただきました。また、胸の企業ロゴも、平和のメッセージをより強く感じていただけるよう、ジャパネットと共に平和を伝えるユニセフ様とさせていただきました。このユニフォームを着用することで、選手たち自身も改めて『平和』の大切さを感じながら、一生懸命プレーしてくれるものと思います。どうぞ皆様にも、この想いを感じていただき、共に未来に平和を繋げてまいりましょう」

この平和祈念ユニフォームは、26日から 7月と8月のホームゲーム5試合(第16節神戸戦、第19節札幌戦、第22節鹿島戦、第23節C大阪戦、第25節湘南戦)での着用が決定している。なお8月11日に行われる広島とのピースマッチでの着用については、現在調整中とのこと。

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