野田浜海水浴場を閉鎖 シャワー室など老朽化 南島原

 長崎県南島原市は今夏、同市加津佐町の野田浜海水浴場をいったん閉鎖する。シャワー室などの建物が老朽化しているため、遊泳施設として適さないと判断。「今後、桟敷など施設整備の計画をつくり、再び住民や観光客らに楽しんでもらえるよう早期の再オープンを目指したい」としている。
 同市によると野田浜海水浴場は、開設が確認される1937年以来、閉鎖は初めてという。
 同市は毎年7月中旬~8月末に監視員を配置して、同町の野田浜、前浜両海水浴場と口之津町の白浜海水浴場を開設。昨年は計約2万1800人(うち野田浜は約1800人)が訪れた。しかし、民間企業から借りてきたシャワー室や更衣室の老朽化が進んでいる。
 今年は7月14日に海開き式が前浜、白浜両海水浴場である。野田浜海水浴場には市が看板を設置し、閉鎖や遊泳禁止を周知する。
 雲仙市の千々石海水浴場は砂浜の砂が減り海底の石が露出したため、安全面を考慮して昨年閉鎖。島原半島で今季開設されるのは前浜、白浜のほか、同市国見町の長浜海水浴場の計3カ所となる。

老朽化したシャワー室などの建物(左手前と右奥)=南島原市、野田浜海水浴場

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