登録記念切手が完成 PV会場で配布 新上五島町

 新上五島町は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産である「頭ケ島の集落」をモチーフにした切手シート1000枚を製作した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会の審査で登録が決まった場合、町は29、30日に同町有川郷の鯨賓館ホールで開くパブリックビューイング(PV)の参加者に無料で配る。
 シートは縦約26センチ、横約18センチで、82円切手が10枚セットになっている。イラストは佐世保市の絵本作家、にしむらかえさんが手掛けた。禁教期に移住してきた信徒の苦難や、信仰の復活などを描いている。台紙部分には、頭ケ島天主堂周辺を長年清掃した信徒、頭島サナさん(故人)をモデルとした絵をあしらった。
 PVは29日は午後9時半から。30日は午後4時開始。定員300人で入場無料だが、中学生以下は保護者の同伴が必要となる。切手配布は高校生以上。中学生以下の来場者には潜伏キリシタン関連遺産をモチーフにしたメモ帳とボールペンを配る。
 町教委文化財課は「登録の感動をみんなで分かち合ってほしい」としている。問い合わせは同課(電0959・42・0183)。

世界文化遺産登録が正式決定された際、新上五島町で配布される記念切手

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