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昨年までプレミアリーグで主審を務めていたマーク・クラッテンバーグ氏が、ロシアW杯におけるVAR(ビデオアシスタントレフェリー)濫用に苦言を呈した。
同氏は25日に行われたイラン対ポルトガルのレフェリングについてコメント。VARを使うまでもない場面で同制度が適用されていたとの見解を示した。英『Daily Mail』が伝えている。
「クリスティアーノ・ロナウドが相手選手に肘打ちをしたとして、一発退場に値するかという議論があったね。あのプレイは退場に値しない。なぜ誤審ですらない場面でVARを使わなければならないのか。セドリック・ソアレス(ポルトガル)の手にボールが当たり、VARによりイランにPKが与えられた場面もそうだ。主審はインプレイ中に自信をもってPKではないと判定していたのにね。こんなことが続けば、選手たちは見直すまでもない場面についても過剰に反応するだろうね」
ロシアW杯ではこの試合に限らず、判定が疑わしいとは言い切れない場面でもVARが採用され、アディショナルタイムも長くなっている。事あるごとに選手が判定にクレームをつけ、試合を頻繁に中断せざるを得ない今大会の現状に、同氏も疑問を禁じ得ないのだろう。今後もVARについて多くの議論が巻き起こりそうだ。