トイレで洗剤誤飲、児童が入院 横浜の特別支援学校

 横浜市教育委員会は28日、市立本郷特別支援学校(同市栄区)小学部4年生の男子児童が、洗剤を誤飲する事故が発生した、と発表した。救急搬送され、ICU(集中治療室)で入院治療中という。

 市教委によると、男子児童は26日午後1時からの授業前に、50代の女性担任教諭とトイレへ行った。担任はトイレを済ませたら教室に戻るよう指示して離れたが、7~8分ほど経っても戻らなかったためトイレに行くと、男子児童は床掃除用中性洗剤の容器(500ミリリットル入り)に口をつけていた。

 洗剤はトイレ内の清掃用具入れに置かれていた。普段は高さ約1・8メートルの位置に止め金具がかけられているが、事故発見時はかかっておらず、扉を開けられる状態になっていた。男子児童が誤飲した洗剤の量は不明。意識はあるが、4週間の入院が必要という。

 文部科学省の「学校事故対応に関する指針」に基づき、学校を主体に調査中。市教委は、学校の安全管理に問題があったとして今後、学識経験者らで構成する「学校保健審議会」で原因を究明し、再発防止策を検討する方針。

横浜市庁舎

© 株式会社神奈川新聞社