初夏の名産ミカンいかが 大磯「湘南の輝き」出荷

 初夏に収穫されるJA湘南のブランドミカン「湘南の輝き」の出荷が28日、大磯町生沢の選果場で始まった。初日はたわわに実った2トンが集められ、傷や色つきなどのチェックを経て県内各地の市場に送られた。

 JA湘南ハウスみかん組合には、大磯、二宮両町の計6軒が加盟。9月上旬まで約40トンが全国各地に出荷される。

 収穫時期を早めるため、昨年11月ごろから温室を加温して「夏季」をつくりだす。「今季は冬が寒く、燃料の重油も2、3割高くて大変だった」と神保正一郎組合長(46)は振り返る。

 それでも糖度12度以上、酸度1以下に成長。露地ものにはない味の濃さが特長とアピールする神保組合長は「出荷を待ってくれているリピーターもいて生産者には刺激になる。40年前に始めた先人たちの思いに応え、生産を続けていきたい」と気持ちを新たにした。

 販売価格は、2.5キロ入り4550円(税込み)など。同選果場やJA湘南大型農産物直売所あさつゆ広場(平塚市寺田縄)などで購入できる。

傷や大きさのチェックを経て、出荷されるハウスみかん「湘南の輝き」

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