海老名市が家庭ごみを有料化 減量化へ基本方針案を公表

 ごみの減量化を推進しようと、海老名市は29日、家庭系ごみ有料化や戸別収集などを盛り込んだ市家庭系ごみ減量化基本方針案を公表した。7月11~31日にパブリックコメント(意見公募)を実施し、寄せられた意見を踏まえて、基本方針の早期策定を目指す。

 方針案では、有料化について、家庭などから出る燃やせるごみと燃やせないごみに、有料の指定ごみ袋を使ってもらうようにする。ごみの排出量に合わせ、ごみ処理手数料が増加する仕組みで、手数料は指定ごみ袋1リットル当たり2円。

 戸別収集は、従来の集積所収集から、1棟ごとに道路に面した敷地内に出してもらう。敷地内に集積所がある集合住宅などは収集方法に変更はないとしている。

 市は座間、綾瀬市と共に、ごみ処理の広域化を担う高座清掃施設組合(海老名市本郷)を構成するが、来年4月に新たな焼却施設が稼働予定で、施設の延命化の観点からもごみ減量化が重要と判断した。

 市は「燃やせるごみの中には資源化できる紙などが3割混入しており、分別を徹底できれば減量化の余地がある」と説明している。

 方針案は市役所や市ホームページで閲覧できる。問い合わせは、市環境課電話046(235)4922。

© 株式会社神奈川新聞社