29日13:40頃、滋賀県米原市北方地区から井之口地区にかけて突風が発生し、住家の屋根の飛散などの被害が確認されました。
29日と30日、彦根地方気象台が現地調査を行い、突風発生時に活発な積乱雲が付近を通過中であったこと、また移動する渦の複数の目撃証言があったことなどからこの突風を竜巻と推定しました。この突風の強さは風速約65m/sと推定され、日本版改良藤田スケールではJEF2に該当します。
なお、この竜巻の発生に際して、竜巻注意情報の発表はありませんでした(29日13:51に滋賀県北部に竜巻注意情報発表)。
◆用語解説「日本版改良藤田スケール」
竜巻やダウンバーストなどの突風の強さを、建物などの被害状況から簡便に推定する風速の尺度。従来の藤田スケールに代わり、日本の建築物等の被害状況から推定する「日本版改良藤田スケール」が2016年4月から導入され、JEF0からJEF5までの6段階で表される。
