長崎で「ツナグ・アート」 障害のある人も ない人も ビニール傘 色とりどり

 障害のある人もない人も一緒に創作活動を楽しむワークショップ「ツナグ・アートワークス」が6月30日、長崎市千歳町のチトセピアホールであった。親子ら約160人が参加し、透明のビニール傘に専用の絵の具で自由に絵を描く活動などを楽しんだ。
 同ホールの指定管理者の呼び掛けで2015年から毎年開き、4回目。アートを通じた障害者支援に取り組む長崎市のNPO法人「ツナグ・ファミリー」が共催し、活水女子大の学生もボランティアで参加した。
 来場者は色とりどりの絵の具を使って水玉模様や動物、キャラクターなどを描きながらアートの世界を満喫。就労継続支援B型事業所でもある諫早市の飲食店「カフェコパン」の利用者や職員でつくるバンド「コパンバンド」の演奏もあり、来場者は音楽に合わせて盛り上がった。
 諫早市内の就労支援施設で織物作業をしている平間駿太郎さん(20)は「夏をイメージしてプールや虹などの絵を傘に描いた。初めて参加したけどとても楽しかった」と笑顔で話した。

色とりどりの絵の具を使ってビニール傘に絵や模様を描く参加者=長崎市、チトセピアホール

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