【MLB】ブルワーズ捕手の“魔球”ナックルが話題 強打者が全く反応できず見逃し三振

リリーフで登板したブルワーズの捕手エリック・クラッツ【写真:Getty Images】

大差で控え捕手のクラッツが登板、ナックル投じた動画をMLB公式ツイッターも紹介

 ブルワーズのエリック・クラッツ捕手が30日(日本時間1日)の敵地レッズ戦に登板し、59マイル(約95キロ)のナックルボールで見逃し三振を奪った。ほぼノーモーションで投じられた“魔球”に打者は反応できず。MLB公式ツイッターも動画を紹介するなど、話題となっている。

 3-10と大量リードを許した8回、ブルワーズは救援投手の“節約“のため、控え捕手のクラッツをマウンドに送った。先頭ジェネットは四球。しかし、続くスアレスに対して、驚きの投球を見せる。見逃しストライク2球で追い込み、3球目は78マイル(約126キロ)でファウル。すると、最後は内角高めに59マイルのナックル。スアレスは手が出ず、見逃し三振に倒れた。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「捕手エリック・クラッツが59マイルのナックルボールでエウヘニオ・スアレスを見逃し三振に」と特集を掲載。今季、65試合で打率.303、出塁率.387、長打率.570、16本塁打をマークしているスアレスが「メジャー最高の打者」だと説明した上で「エリック・クラッツには敵わなかった」としている。

 記事では「公平のために言うと、すべての控え捕手がこのようなナックルボールを投げられるわけではない」と指摘。クラッツは続くハミルトンから3連打を浴びて2点を失ったものの、MLB公式サイトの取材に対して「投手陣を疲れさせたくない。休ませることができれば、明日やその次の日に投げられる。もちろん、それに貢献できたことは誇りに思うよ」と胸を張ったという。

「Cut4」は、クラッツが2016年にも2度登板しており、そのうち1度の登板で三振を奪っていたことも紹介。「メジャートップレベルであるブルワーズのブルペンに空席はないのだろうか?」との一言で締めくくっている。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

© 株式会社Creative2