トライゴン・ジャパン設立! ​4モデルの完成車、フレームセットを発売

台湾の老舗カーボンフレーム&バイクメーカーであるTRIGON(トライゴン)の日本の代理店としてTRIGON JAPAN(トライゴン・ジャパン)が発足した。

__名称:TRIGON JAPAN\(トライゴン・ジャパン\)
事業開始:2018年7月
所在地 〒531-0075大阪府大阪市北区大淀南3-4-20
WEBサイト __

世界最先端を支える工場・トライゴン ©TRIGON
photo : TRIGON JAPAN 2018年3月台湾本社にて撮影
©TRIGON JAPAN

トライゴンのことを一言で説明するなら「ブランドではなくメーカー」。自社工場を持ち、25年の歴史があり、世界最先端のカーボンロードバイクを実際に製造している。カーボンのことを知り尽くした工場と言える。

■安全第一主義

国際基準より25%も厳しい自主基準を設けて強度テストを実施するなど、製品の安全性にフォーカス。また、国際品質マネジメント規格ISO9001認証工場でもあり、世界的なトップブランドからハンドルバーとステムだけはトライゴンに委託するという現象が起こっている。ハンドルバーとステムはとりわけ安全性が求められるパーツであるからだ。

■なぜ台湾にとどまるのか。

台湾にはかつて多数のカーボン製品メーカーが存在した。その多くは中国に移転しているが、それでもトライゴンが台湾にとどまるのには理由がある。決め手は人。 カーボンバイクの製造には一般的に思われているより人手がかかる。熟練なくしてよいカーボン製品を生み出すことはできない。近年、金型さえあれば誰でもカーボン製品を作れるという話を聞くが、これは誤解だ。カーボン製品の製造工程において金型を使用する割合はごくわずか。カーボン製品の製造は、カーボン繊維をカットし金型に入れるまでの工程が大半を占める。そし て、これらの工程は手作業となる。

耐久性や安全性を高めるためにカーボン繊維を密着させ内部の気泡をどこまで減らすことができるかが大切だが、この工程は手作業。設計通りの性能を製品に持たせることができるかも手作業の工程が影響を及ぼす。コンピュータ上で解析されたレイヤリングを正確に再現できるかどうかも人の手にかかっている。カーボン製品の良さを語る上で手作業の工程は全く無視することはできない。

また、別な表現をすると、カーボン製品の品質は外見の良さと内部の良さに分けて考えることができる。外見の良さは金型に依存し、内部の良さは手作業により決まる、と言うことも可能。ここで言う内部とは、フレーム内部の空洞部分のことではない。厚みにして数ミリ(場所によっては1ミリ以下)のカーボン板自体の中身のことを指している。つまり、金型さえあれば見た目の美しいカーボン製品は誰にでも作れるというのなら誤りではない。しかし、性能や安全性を左右するカーボン板内部の気泡の除去やレイヤリングの精度といった部分は金型以外の要素が大きいのだ。

©TRIGON JAPAN
©TRIGON JAPAN

工場の雰囲気の良さ

台湾にある工場で働く職人達と話をすると分かることがある。それは、工場の雰囲気がとても良い

ということ。一様にスタッフの表情は明るく、工場の雰囲気はとても良かったのが印象的だった。

なるほど、世界のトップブランドが信頼をよせるメーカーであると納得させるに余りある雰囲気がそこにはある。

安全にフォーカスしたモノづくり 25年の歴史 OEM先からの信頼

トライゴンは、カーボンフレームおよびカーボンパーツのメーカーとして25年の歴史がある。カーボン製品メーカーとして老舗と言える。また、OEM製造会社として複数の世界トップブランドからの委託を現在も受けている。中国メーカーがシェアを伸ばすなか、製品の安全性にフォーカスしたものづくりが業界で受け入れられている。そして、その安全レベルの高い工場で生み出されてい るのがトライゴンのカーボンフレームとカーボンパーツ。なお、トライゴンは、自社のことをブランドではなくメーカーである、と強調している。

製品ラインナップ

日本向け製品のラインナップは4モデルから始動する。それぞれにフレームセット、105完成車、アルテグラ完成車、デュラエース完成車を設定。 全体の特徴として、ハイエンドモデルにしか導入しないような応力解析、素材選定、加工技術、検査といった工程をエントリーモデルにも導入している点が挙げられる。ここに、TRIGON (トライゴン)®の特徴である工場そのものという利点を活かしている。

トライゴン・コルサ

フレームには新設計された東レ®T1000を用いたハイモジュラスカーボンを使用。最新カーボン技術を用い、ヒルクライムをこなすロードレースでの勝利に特化した。BBのオーバーサイズ化とシートステーのスリム化により、パワーロスの 最小化と乗り心地の最大化を実現。TRIGON (トライゴン)®独自のNCC(ナノカーボンコンポジット)技術により 従来比27%もの強度・耐久性の向上を果たし、その分を軽量化に割り当てている。

TRIGON CORSA(トライゴン・コルサ)
・フラッグシップモデル
・レース設計 ・T1000HMカーボン
・フレームセット価格:21万円(税抜)

トライゴン・アール

フレームは新設計された東レ®T800を用いたハイモジュラスカーボンを使用。エアロバイクならではのボリュームのある構造に適した素材とカーボン成型方法を採用。前後調整が可能な専用シートポストによりタイムトライアルやトライ アスロンにも対応できる。

TRIGON R(トライゴン・アール)
・エアロロード
・T800HMカーボン
・UCI認定
・フレームセット価格:21万円(税抜)

トライゴン・アールエス

フレームは新設計された東レ®T700を用いたハイモジュラスカーボンを使用。独自のハイパクト技術によりT700カーボンとは思えない剛性を実現。チェーンステーのオーバーサイズ化とシートステーのスリム化により、パワーロスの最小化と乗 り心地の最大化を両立しているのは上位モデルと同じ。専用設計されたフロントフォークとともにセミエアロ形状を形成しハイスピードなロングライドに適している。スタンダードBSA規格のBBと、キャリパーブレーキといった標準的な仕様であるためメンテナンス性も高い。

TRIGON RS(トライゴン・アールエス)
・UCI認証セミエアロ
・上位2機種の良いとこどりを果たした万能モデル
・T700HMカーボン
・フレームセット価格:14万5000円(税抜)

トライゴン・ディーゼロ

フレームは新設計された東レ®T700を用いたハイモジュラスカーボンを使用。最新カーボン技術を用いて往年のクロモリレーサーの乗り味を再現。事前情報なく200kmを試乗したテストライダーから、「軽量化されたクロモリバイク」と賞賛され るほど狙い通りの仕上がりを実現している。

TRIGON D.ZERO(トライゴン・ディーゼロ)
・クラシックスタイル
・クロモリの乗り味を再現
・T700HMカーボン
・フレームセット価格:13万9000円(税抜)

取扱店募集

トライゴン・ジャパンでは、正規取扱店を募集中!
対象地域:全国
取引方法:「 募集要項 」をご確認ください。
試乗会:試乗会の要請もご相談ください。

トライゴン・ジャパン

© 株式会社八重洲出版