気象庁は2日、6月の天候のまとめを発表した。太平洋高気圧の勢力が強く、上旬に日本の東海上で移動性高気圧の勢力が強まりやすかった時期もあり、月平均気温は全国的に高かった。北海道は降水量がかなり多くなった一方、東日本太平洋側では日照時間がかなり多かった。
東日本は平年差+0.9℃
全国的に高かった。ただし、北・東・西日本では、上旬と下旬は高温となった一方、中旬は北から寒気が流れ込んだうえ、オホーツク海高気圧も出現して低温となった。このため、月を通した気温の変動が大きくなった。
北海道 雨多かった
月降水量は、東日本日本海側で少なかった。ただし、中旬から下旬は梅雨前線の活動が活発になり、東・西日本でも大雨となった所があった。沖縄・奄美は、中旬に台風6号や前線の影響で旬降水量がかなり多くなり、月降水量も多くなった。
月降水量 多い方から1位を更新した地点(平年比)
北見枝幸 238.0ミリ (平年比355%)
月降水量 少ない方からの1位を更新した地点(平年比)
福島 26.0ミリ (平年比21%)
石巻(宮城) 30.0ミリ (平年比26%)
若松(福島) 35.0ミリ (平年比32%)
白河(福島) 46.0ミリ (平年比31%)
日照時間
東日本太平洋側でかなり多く、東・西日本日本海側で多かった。一方、北日本日本海側では少なかった。秩父(埼玉県)、日光(栃木県)で、6月の月間日照時間多い方から1位の値を更新した。
日照時間 多い方からの1位を更新した地点(平年比)
秩父(埼玉) 186.6時間 (平年比160%)
日光(栃木) 166.6時間 (平年比156%)
なお、最新の1か月予報や気象情報によると、今月も暖かい空気に覆われやすく、北日本から西日本にかけては気温が高くなりそうだ。降水量は北日本で多くなる一方、関東から西日本にかけては平年より少ない見込み。